コノハナのカードは、一目見て西洋タロットの『運命の輪』と対応しているのがわかる。虎は五百歳を迎えると白虎になるとされる。成熟を表し、知恵と強さを備え、身籠っている女性を強く守る。また白虎は月の女神の化身で、まさに今、新しいものを生み出すために、彼女の傍で、あるいは彼女と一体となって導く。

コノハナは、日本神話の木花佐久夜毘売がモデルで、見目麗しく愛された女神として登場する。彼女がお祀りされた神社は「子宝」と「安産」というご利益が謳われる。もう十分、月満ちた臨月の女性。めでたさを寿くが如くの一面の桜。カード全体が「コノハナ」のエネルギーに満ち、この後の好転を暗示する。運命は、あなたを通じて何かを生み出そうとしている。その好機は、「突如やってきた」ように感じるかもしれない。「運命的に訪れた」ようにも思えるかもしれない。しかし、月満ちれば花は咲く、月満ちれば赤子産まれるのは必定で、棚から牡丹餅とは明らかに違う。